ここの家ではご飯も食べさせてくれん

介護日記

ある日のこと。昼寝をした母が夕飯の時に、まだ寝ぼけていたせいか、おかずを残しご飯とみそ汁だけ食べて、またすぐに寝てしまったことがありました。

その日のメニューは新物のサンマで、脂がのって美味しかったので、次の日にそのサンマを少し焼いて母に出しました。
私と姉は、チキンソテーの野菜添えでした。

すると、私たちのメニューと違うことに気づいた母が、烈火のごとく怒りだしました。
「何で私だけ魚で、あんた達は肉を食べとるの!」
「は?お母さんが昨日残したサンマを、美味しそうだから出しただけでしょうが。」
「私は、そっちの野菜と肉がいいのに、何で私だけ違うの!」

ちなみに母は、サラダを出してもほとんど食べずに「明日食べるから」と残します。
母は魚の方が好きだから、良かれと思って出したのに、「この家はご飯も食べさせてくれん!」と鬼の形相で言われた時は、さすがに頭に来て、「だったら、あげるわ!絶対残さんといてよ!」と私の肉と野菜の半分を母のお皿に乱暴に載せて渡しました。

事前にどっちを食べるか聞かなかったのも悪いのだけど、怒ったことのない母のあんな顔を見るのは本当に嫌でした。

それ以来、自分のお皿と私のお皿を見比べてる、母の様子も本当に嫌です。

認知症って、本性がでるのか、本性でない自分が出てしまうのか分かりませんが、子ども達には私が認知症になったら、すぐ施設に入れてねと頼んであります。

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