衝撃だった姉の話

家族のこと

姉と昔話をしていた時のこと。高校卒業後の進路について、姉は大学で考古学を学びたかったそうです。
でも、当時は大学へ行くのは進学校の子くらいで、行ったとしても県内の大学に行く子がほとんどでした。

当時考古学を専攻できる大学は、東京の私立大学にしか無かったそうで、姉は誰にも言えずもんもんとしていたそうです。
学校の先生は一流企業の採用情報を薦めてくれたらしく、すごいじゃん!と言ったら、全部お母さんに却下されたと。
は?何それ?今までそんなことを聞いたことなかったのでビックリでした。

どうも、母は姉に洋裁学校を勧めてきたというのです。
母は就職をせずに洋裁学校に行かされて、でも思いのほか洋裁が好きで、一生の仕事にしていました。
だから姉にも就職しないで、洋裁学校に行きなさいってことらしいです。
はぁ?戦前かよ。

え?それで何も言わなかったの?
姉は昔から家族に対して何も言えない人だったので、その時も反論すらしなかったようで、就職も母が反対したからと断ったみたいです。
何それ?良い会社じゃない。何でお母さんに内緒で受けなかったの?私の方が悶々とします。

何だか普通じゃない価値観と時間軸で生きてきた2人の女たち。
理解は出来ないけど、それしか仕方がなかったのかな。全く分からないけど。

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