もう20年位前になりますが、当時私は行政書士という仕事をしていました。
その頃は弁護士さんも今のように気軽に相談できる存在ではなかったので、行政書士の無料相談会には毎回大勢の方が相談に来られました。
当時女性の行政書士は珍しかったため、相談の中でも離婚相談やDV相談はほとんどが私に回ってきて、毎日何件もの電話無料相談に応じていました。
「こんなに話を聞いて頂いたのは初めてです。」
「今まで誰にも相談できませんでした。」
今ほど離婚に寛容な社会ではなく、女性は何をされても声を上げられない風潮もありました。
離婚をしても慰謝料はおろか、養育費も払ってもらえない方が多かった時代です。
離婚相談を何年か続けていると、手首を切ってしまったとか死に場所を求めてさまよったとか、心の問題を訴える方が多くいらっしゃいました。
また、暴力を受けていて逃げる場所をさがした時に、当時から母子寮はあったので、数は少なかったですが、親子で逃げることはできました。
でも、子どもさんのいない女性は一時避難の場所しかないのが現状でした。
民間でおひとり、ご自宅をシェルターにされている方がいらしたので、私もいずれシェルターを作れたら良いなと考えていました。
法律で人を守ることはもちろん大切ですが、心のケアをしたいなと思い始めたのが、その頃です。
たまたま心療内科の先生との出会いがあり、何か一緒にしようと言って始めたのが、
心とからだのケア「ハートケアひまわり」でした。
（続く）
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