うちの父は典型的な頑固おやじで、家ではお酒を飲みながら自分の好きなテレビをずっと見ていて、私たちの子どもの頃はアニメとかバラエティとか見たい番組はまったく見せてもらえませんでした。
私たちが少しうるさくすると「うるさい!」と怒鳴るので、2階に駆け上がっていくというのがパターンでした。
父と楽しくおしゃべりをしたこともなければ、もちろん甘えることなんてなかったし、どこかへ旅行に行くなんて夢のまた夢だった子ども時代です。
中でも父は、私に対して何故か厳しかったらしく、玄関で投げ飛ばされたとか、ポットで頭を殴られたとか色々記憶にあります。
そのせいか私は、大人になっても年上の男の人が苦手で、オドオドしてしまい、まったく話せませんでした。
身体の大きな人もどちらかと言えば苦手でした。
私の場合、それほどの暴力を受けたわけではないですが、小さいころの記憶はそれ以降の人生に少なからず影響を与えています。
なので、親から執拗な暴力を受けていたような子は、どれほどの恐怖と戦っていたのか想像するといたたまれません。
そんな私でも長女を生んだ時は、余裕がなかったのか、抱っこしていないとずっと泣いている子だったので「このまま抱っこしている手を離したら、楽になるかも・・・」と思い詰めたこともありました。
義母が子育てに口を出す人で、「もうすぐ2歳になるのに、おむつも外れていないの!」と平気で言う人だったので、神経質になっていました。
長女がある日、「おしっこ」と言いながらもおまるで出来なくて、トレーニングパンツでおしっこをしてしまった時に、一度だけ殴ったことがあります。
「なんで出来ないの!」
・・・恥ずかしい話、今でも覚えていますが、殴った時に実は快感を覚えたのです。
その快感を覚えた自分にびっくりして、「やばい!このままだったら殴ることが快感になって止められなくなってしまう。」と感じ、「絶対に暴力だけはしない!」と心に誓ったのを思い出します。
あの時の経験から暴力は躾とかいう人がいるけれど、絶対そうではないです。
暴力は自分のためにやっています。
親に暴力を受けて育った子は、自分の子にも暴力をしてしまう割合が高いそうですが、暴力の連鎖を止めるにはどうしたら良いかよく考えます。
そんなことも「ハートケアひまわり」で出来たらよいなと思います。
そうそう、うちの父ですが、孫が出来た時にはデレデレで膝に抱っこしながらテレビを見ている姿を見た時は、さすがに唖然としました。
あんなこともできるんだ。
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